キングジム新タイマーは時間の見える化を強化、ADHDの時間管理にも注目

キングジムは2026年5月12日、残り時間を横方向の大きな目盛りで可視化する「ビジュアルバータイマー」シリーズの新モデルとして、「ビジュアルバータイマー プラス」を発表しました。発売日は2026年6月5日、価格は3,800円+税です。発表内容は、ADHDや発達障害のある人が日々悩みやすい「時間の見通し」「作業の切り替え」「集中の区切り」を考えるうえでも参考になります。出典はキングジムのプレスリリースです。

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4色の目盛りで残り時間を直感的に把握

今回の新モデルで目立つのは、残り時間を4色の目盛りで表示する点です。従来品も横長のバーで時間を見せる設計でしたが、色の切り替わりが加わることで、数字を読み続けなくても進行状況をつかみやすくなります。時間感覚がつかみにくい人にとって、数字だけのカウントダウンは「まだ大丈夫」と「もう間に合わない」の間が急に切り替わることがあります。バーの面積と色で減り方が見えると、残り時間を体感に近い形で確認しやすくなります。

ADHD向けグッズとして見る場合、この「時間を外に出す」設計は重要です。頭の中で残り時間を保持し続けるのではなく、机の上に置いた道具が常に状況を示してくれるため、作業中に何度も時計を見に行く負担を減らせます。学習、在宅ワーク、朝の支度、家事の区切りなど、時間制限がある場面で使いやすい方向の進化です。

バックライトと長時間計測で使える場面が広がる

「ビジュアルバータイマー プラス」は、3段階のバックライトを搭載しています。暗めの部屋、プレゼンテーション中、夜の学習時間などでも画面を確認しやすくなるため、置き場所を選びにくくなります。さらに、カウントアップ時は最大199分59秒まで計測でき、長時間の講義や研修、テスト勉強にも対応します。

発達障害のある子どもや大人がタイマーを使うときは、短時間の集中だけでなく、長い予定をどう区切るかも課題になります。たとえば90分の学習をひとまとまりで始めると、途中で現在地が分からなくなりやすいものです。視覚的なバーと長時間計測を組み合わせれば、全体の中で今どこにいるのかを確認しながら進められます。

半分通知とリピート計測は切り替え支援に向く

新機能として、設定時間の半分を知らせる「計測半分通知」も搭載されています。時間の終わりだけでなく、中間地点で一度合図があると、作業のペースを見直しやすくなります。作文なら構成から本文へ、片付けなら床の物から机の上へ、といった切り替えを決めておくと、タイマーが行動の目印になります。

また、作業時間と休憩時間を交互に繰り返す「リピート計測モード」は、ポモドーロ・テクニックのような集中法にも使えます。ADHDの時間管理では、気合いで長く座るよりも、短い集中と休憩を見える形で回すほうが続きやすい人もいます。音量は大・小・消音から選べるため、家庭、教室、職場で周囲への配慮をしながら使える点も実用的です。

家庭や職場に入れるときの工夫

導入するときは、タイマーそのものを渡すだけでなく、使う場面をひとつ決めることが大切です。朝なら「出発10分前から準備を終える」、仕事なら「メール返信を25分で区切る」、学習なら「問題を解く時間と見直し時間を分ける」など、目的を具体化すると道具が行動に結びつきます。時間を守れなかったかどうかを責めるためではなく、次にどこを短くするかを一緒に確認する道具として使うと続きやすくなります。

机の上に置く場合は、視界に入りすぎない位置も試したいところです。常に目の前にあると安心する人もいれば、かえって焦りが強くなる人もいます。消音設定、半分通知のオンオフ、画面の明るさを調整しながら、自分に合う刺激量を探すことが、ADHD向けグッズを長く使うコツです。

購入前に確認したいポイント

一方で、タイマーは万能ではありません。音が苦手な人、目に入る情報が多いと気が散る人、机の上に物が増えると使わなくなる人もいます。購入前には、置く場所、音量設定、誰が時間を設定するか、終わった後の行動をどう決めるかを考えておくと失敗が少なくなります。子どもに使う場合は、いきなり宿題全体に導入するより、歯みがき、着替え、読書10分など小さな場面から試すのがおすすめです。

今回の発表は、時間管理グッズが単にアラームを鳴らす道具から、見通しを共有する道具へ進んでいることを示しています。ADHDや発達障害の困りごとは人によって違いますが、残り時間を視覚化し、途中の合図を作り、作業と休憩を分けるという考え方は、多くの場面で応用できます。新モデルの発売後は、実際の視認性や操作感、持ち運びやすさも含めて確認したい製品です。

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